経営を加速させる評価制度とは

経営を加速させる評価制度とは

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多くの企業が評価制度を導入されていることと思います。
評価を給与や賞与の根拠としたり、昇格・降格の判断材料としたりすることが一般的です。

■評価制度の意義とは
評価制度は、つまるところ「企業が稼ぐため」に導入する制度と言えます。人事部門で評価制度の運用に携わった経験から言えることは、好業績の組織は目標と振り返りをキチンとしているということです。

実例として、数十の営業部がある企業で、トップクラスの成績を収めた組織と、目標に届かなかった組織メンバーの「評価シート」を見ると、トップクラスの成績の組織は、具体的な目標設定と振り返り・それを使った上下コミュニケーションが取れていました。

トップ成績の部門長に話を聞くと、「忙しいが目標と結果の振り返りにはこだわっている。どんなに忙しくてもウチでは毎月1回、マネージャーとメンバーが評価シートを使って進捗確認MTGしている。」

未達組織の部門長は、「評価シート詳細に書けてなくてごめんなさいね。評価面談は半期に1回ちゃんとしているよ。面談で話したことをシートには書けていないかもしれない。」というコメント。

■評価運用の差とそれによる業績の差
評価運用上、何度もこのような、評価シートの中身チェック&インタビュー調査をして分かった傾向は、好業績組織ほど、「評価シートをちゃんと使っている」ということでした。

皆様の会社では、経営目標達成のために上手く評価制度を活用できているでしょうか?
ついサボりたくなってしまう評価制度ですが、「経営を加速させるツール」として捉えると良いと考えます。

評価制度の運用を上手く進めるためのポイント
1.評価者の育成
評価者となる組織の管理者が、評価の意義とか目的、運用手法を身に着けていないと上手く機能しません。定期的な評価者への研修などを通じて評価スキルを高めていくことが重要です。

2.全社確認の場を設ける
評価は人がするので、どうしてもバラつきが出てしまうものです。評価者間、部門間のバラつきを確認・是正検討のためにも、評価結果を俯瞰する場、全社確認ができる場(評価会議など)を設けることをお勧めします。

3.定期的・継続的なメンテナンス

評価制度もメンテナンスが重要です。役割定義や評価基準が実態にそぐわないものになっていないか確認し、必要があれば修正します。
形骸化させず、実際に使い込んで、メンテナンスすることが理想です。経営に資する制度になっているか整備する。

これらができると組織が活性化され、経営目標に向かって力強く進める組織になると考えます。評価制度を経営加速ツールとして活用していきましょう。


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